1/28 隅田川ヤングロード物語2~嗚呼!青春はマサラの香り!~《サンシャイン劇場》

《公式ホームページよりあらすじ》
東京の下町にある寂れた商店街・隅田川ヤングロード。団子屋「丸福商店」の主人・丸福五郎(福田悠太)と、その息子・末吉(辰巳雄大)、そして飼い犬のポチ(松崎祐介)は、商店街にかつての賑わいを取り戻すため、PR動画撮影に勤しんでいた。しかし呉服店「はんなり屋」の主人・高輪はじめ(越岡裕貴)と五郎の母・たね(前野朋哉)は全く協力しようとしない。
そこへ末吉の幼馴染で駆け出しの若手俳優・加藤花形(野澤祐樹)が現れる。花形は、隅田川ヤングロードが有名映画監督・狩山豪(喜矢武豊)の最新作である和製マサラムービーのロケ地になると告げた。その映画に花形も出演するらしい。
商店街の店主たちが湧き立つ中、末吉は浮かない顔。出世していく花形に比べて自分のパッとしない生活に嫌気が差してしまったのだ。そんな中「丸福商店」に謎の人物(三倉佳奈)からの電話がかかってくる…。
一方、河川敷へ散歩に出かけた末吉は、高校生の佑樹丸(田中穂先)と何かを発見する。ポチが掘り起こしたそれは、なんと古びたタイムマシンの設計図で…!?
キャンさんの声、歌唱力、身体能力全部にびっくり。以前から舞台に向いているだろうな、とは思っていたけれど、客演でここまで伸び伸び表現をなさるとは! 舞台度胸にも驚いた。お芝居はストーリーもしっかりしていて面白かった。ふぉ~ゆ~さんの舞台。あったかくて懐かしい、昭和の雰囲気が残る商店街が、新進気鋭の映画監督が撮る「マサラムービー」の舞台に選ばれた。そこで起こるドタバタ劇。映画監督と映画タイトルがいっぱい出てくる劇中歌、また聞きたいなぁ。
2/4 隅田川ヤングロード物語2《サンシャイン劇場》

2度目の観劇。キャンさんのアクションはますますパワーアップ。
「なんでいなくなっちゃったの!? なんでいなくなっちゃったの!?」って言いながら舞台の壇上で転がっちゃってコロコロっ、ぺたーんと落っこちるところ、スタッフに逃げられた監督の混乱が伝わってきたよ。
困った人なんだけど、映画をこよなく愛してて情熱家。大変に可愛らしい、憎めない監督役でした。別のお話でまた会いたいキャラクター。
早くマサりたい!ふぉ~ゆ~×小林顕作の第6弾「隅田川ヤングロード物語2」に喜矢武豊(ステージナタリー)
ふぉ~ゆ~主演舞台「隅田川ヤングロード物語2」が初日 辰巳雄大「1を超える最高傑作」(トピクル)
ふぉ~ゆ~ “劇団尺伸ばし”「高級B級グルメのような素晴らしい演劇体験をぜひ、劇場で」25日開幕!(プラスエー)
ふぉ~ゆ~福田「笑って人生の尺を伸ばして」 GB喜矢武が客演の舞台「隅田川ヤングロード物語2」をPR(スポニチアネックス)
ふぉ~ゆ~主演で『隅田川ヤングロード物語2 ~嗚呼!青春はマサラの香り!~』の上演が決定 新たに喜矢武豊(ゴールデンボンバー)が参加(SPICE)
小林顕作×ふぉ~ゆ~『隅田川ヤングロード物語2 ~嗚呼!青春はマサラの香り!~』上演決定!(情報キック)
「高級B級グルメのような作品」ふぉ~ゆ~主演『隅田川ヤングロード物語2』公開ゲネプロ・会見レポート(エンタ☆ステージ)
ふぉ~ゆ~“劇団尺伸ばし”意味が変わる?「隅田川ヤングロード物語2」ゲネ開催(エッジライン)
3/15 ファンのみんなで喜矢武さんの39歳の誕生日を祝っちゃおうよパーティー 《ZEPP HANEDA》

シルバーの髪とブルーのカラコン、シベリアンハスキーやオオカミを連想させる少し冷たい雰囲気が新鮮でした。話すと結局あったかいんだけど。
巳碧さんとのマジック、ファイナルファンタジー曲ギター演奏、お食事風景、スイカゲームプレイ、そして歌では研二さん参加…とにかく楽しませたい! っていう心遣いと、ある種の執念すら感じさせるイベントだった。ギター演奏には、ほんとに感動したな…



3/24 東京輪舞 《PARCO劇場》

【PARCO STAGE公式サイトより】
オーストリアの劇作家アルトゥル・シュニッツラー(1862-1931)が1900年に発行し、当時のウィーン社会にセンセーションを巻き起こした問題作『輪舞』(La Ronde)。
19世紀末の世相を背景に、男女の情事前後の会話をリレー形式で描写した本作品は、当時の性道徳や階級理念に反していたために、上演を巡っては法廷論争まで引き起こしました。しかし、人間の普遍的な関係性と欲望を描いた本作品は、時代が変わっても支持され続け、1950年、64年、73年と三度映画化され、93年にはオペラ化もされています。
(中略)
本公演では、この普遍的な問題作『輪舞』(La Ronde)を「現在」「東京」に翻案し上演致します。
Hey!Say!JUMP髙木雄也さんの主演舞台。一人8役。二人芝居。
髙木さんの、感情の動きと一緒に繊細に揺らぐ声がとてもいい。惹き込まれた。レパートリーは…なぜ今、この作品(原作はアルトゥル・シュニッツラーの『輪舞』⦅1900年⦆)?

高木雄也、キスシーンや下着姿で刺激的な“10の情事” 1人8役に挑む『東京輪舞』(マイナビニュース)
高木雄也&清水くるみ“ベッドシーン”を体当たり熱演 舞台『東京輪舞』が開幕へ(ORICON)
“10の情事”を描き出す、高木雄也・清水くるみの二人芝居「東京輪舞」(ステージナタリー)
髙木雄也 × 清水くるみ舞台「東京輪舞」プレスコール及び初日前会見レポート(スクリーンオンライン)
PARCO劇場「東京輪舞」初日前会見&プレスコール レポート【髙木雄也さんコメントほぼ全文】 (with digital)
髙木雄也が8役、清水くるみが6役に挑む二人芝居『東京輪舞』プレスコール&初日前会見レポート(SPICE)
3/30 怪談の法則 《ときわホール》

【怪談社さんのイベント紹介ページ】
https://www.kwaidansya.com/HP2/kokuchi/kokuchi_housoku.html
怪談社さんのイベント。糸柳さん、上間さん、波間さんの怪談、導入は御前田次郎さん。
糸柳さんは、実話を聞かせてくれた提供者の人柄が浮かび上がるような語り口が魅力。波間さんは丁寧な話し方で若々しく爽やか。上間さんの怪談はまさに「話芸」。別格。
後半は上間さん、波間さん、朱雀門出さん3人が「怪談の法則」について語り合う。見届け人は糸柳さん。
面白くて刺激的なイベントだった。




帰り道、浅草寺の裏手(たぶん)にかわいい石像が
4/6 ゲキ×シネ「天號星」 《新宿バルト9》
バルト9のコラボカフェにも行きました!



4/16 ハネムーン・イン・ベガス 《東京建物ブリリアホール》

【webサイトBezzyよりあらすじ】
ジャック(伊野尾 慧)は5年越しの恋人ベッツィ(松田るか)との結婚を夢見ているが、死んだ母親のビー(霧矢大夢)から言われた「誰とも結婚しないで!」という言葉に縛られ、結婚指輪を買うことさえできない。そんな「母の呪い」から逃れ、結婚式を挙げようと訪れたのはラスベガス。滞在先に選んだのはロック歌手のバディ・ロッキー(上口耕平)がカジノでショーを披露し大盛り上がりしているホテル・ミラノだったが、そこでギャンブラーのトミー・コーマン(岸 祐二)と鉢合わせてしまう。ベッツィを見たトミーは驚愕、なんとトミーの死んだ妻にベッツィは瓜二つ! トミーはジャックからベッツィを奪おうと、子分のジョニー・サンドイッチ(小柳 友)とともにジャックを陥れ、ベッツィを連れてハワイ旅行に出かけてしまう。ジャックも二人を追ってハワイへ向かうが、そこにマヒ(青野紗穂)という名の女性が現れ……果たしてジャックは彼女を取り戻し、無事に結婚することができるのか?
Hey!Say!JUMP伊野尾慧さん主演のミュージカル。スタイル良いのにびっくり。あとは、張りがあって伸びやかな歌声。JUMPのライブはDVDでしか見たことないけど、ほんとはこんなにいい声なのか、それともこのミュージカルのために練習を重ねて、努力で歌声をより素晴らしく磨き上げたのか。
頼りなくて、愛らしくて、愛に一途なジャックははまり役だった。
気合の叫び声(?)の「にゃーーっっ!!(って聞こえた)」が耳から離れない。



劇場ロビーの窓から見えた桜。葉桜ってなんかいい。
公演紹介ページ(ステージゲートwebサイト)←公式サイトは消えてしまっていたので…
Hey! Say! JUMP伊野尾慧が9年ぶり舞台で初ミュージカル、「ハネムーン・イン・ベガス」日本初演(ステージナタリー)
【コメントほぼ全文】Hey! Say! JUMP伊野尾慧 ミュージカル「ハネムーン・イン・ベガス」ゲネプロ&会見を全力レポート(with digital)
Hey! Say! JUMP伊野尾慧が初ミュージカルで奮闘!『ハネムーン・イン・ベガス』上演開始(Bezzy)
『Hey!Say!JUMP』伊野尾慧、ミュージカル初挑戦 『ハネムーン・イン・ベガス』公開ゲネプロ取材会(中日新聞)
伊野尾慧、共演者らが“素直さ&コミュ力”絶賛「こんなに素直な33歳がいるのかな」(マイナビニュース)
5/3・5/4 ゴールデンボンバー「金爆はどう生きるか」~意外ともう結成20周年ツアー~ 《Nittera日本特殊陶業市民会館フォレストホール》




5/3、Tシャツ買う前に写真撮ったんや。5/4は前日の興奮から寝不足。むくんでる。前髪も変。私は観る方やからええんやけど。うーん…


7/ 7 万城目学先生「六月のぶりぶりぎっちょう」発売記念サイン会 《ブックファースト新宿店》

大好きで、そして尊敬してやまない万城目学先生のサイン会に行けて、少しだけれどお話できた、夢のような日。
私が「占い師になろう!」と決心したきっかけは、万城目先生の『悟浄出立』を読んだこと。そのことのお礼が言えて本当にうれしかった。笑われたけど。
そして、万城目先生の作品に出てきた台詞の中で一番好きな「さよか。」を特別に書いていただけた!
『とっぴんぱらりの風太郎』よね。
受け入れる潔さと受け流すしなやかさ。強い心の象徴に思えて、勇気をもらってる。いつも。
7/12 ゴールデンボンバー「金爆はどう生きるか」~意外ともう結成20周年ツアー~ 《神奈川県民ホール》




7/20・7/21 ゴールデンボンバー「金爆はどう生きるか」~意外ともう結成20周年ツアー~ 《東京ガーデンシアター》





会場にたくさん届いていたお花は、ゴールデンボンバーさんが、メンバーさんが誠実にお仕事して愛されてきた証。かっこいい!!
















岡崎体育さん。映像で大活躍やった。最後の台詞泣いた。



公式打ち上げ会場嬉しかった!楽しい時間がずっとずっと終わらない感じ。ほかの会場でもあったらいいのに。難しいかもやけど。
『「金爆はどう生きるか」~意外ともう結成20周年ツアー~』開催記念!「有明ガーデン」で公式キャンペーン実施!(PR TIMES)
金爆はどう生きるか?結成20周年ゴールデンボンバー、ブリーフ姿で示した「音を楽しむ」信念(音楽ナタリー)
8/16 八月納涼歌舞伎「狐花」 《歌舞伎座》

【歌舞伎美人よりみどころ】
狐花(きつねばな)
ミステリーの鬼才・京極夏彦が書き下ろす新たな謎解き物語――
時は江戸。作事奉行・上月監物(こうづきけんもつ)の屋敷の奥女中・お葉は、たびたび現れる男に畏れ慄き、死病に憑かれたように伏せっていました。彼岸花を深紅に染め付けた着物を纏い、身も凍るほど美しい顔のその男・萩之介は、“この世に居るはずのない男”でした――。この騒動を知った監物は、自らの過去の悪事と何か関わりがあるのではと警戒します。いくつもの謎をはらむ幽霊事件を解き明かすべく、“憑き物落とし”を行う武蔵晴明神社の宮守・中禪寺洲齋(ちゅうぜんじじゅうさい)が監物の屋敷に招かれます。謎に秘された哀しき真実とは…。
その独自の世界観で読者を魅了し続ける小説家・京極夏彦が、小説家デビュー30周年の記念すべき年に、初めて歌舞伎の舞台化のために書き下ろした『狐花 葉不見冥府路行』。古本屋を営む京極堂こと中禅寺秋彦が憑き物落としによって事件の真相を解き明かしていく大人気小説「百鬼夜行」シリーズ、そしてシリーズ作品としては前代未聞の直木賞・柴田錬三郎賞・吉川英治文学賞という文学賞三冠を果たした「巷説百物語」シリーズにも連なる今回の物語は、「百鬼夜行」シリーズの主人公・中禅寺秋彦の曾祖父・中禪寺洲齋の時代を描き、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に中禪寺が迫ります。数多の傑作ミステリーを手がけてきた鬼才が歌舞伎と小説を同時に生み出す注目の本作。謎の真相に驚きと切なさが胸を揺さぶる新たな謎解き物語にご期待ください。

七之助さん、美しかったです!悲劇も似合いますね。幸四郎さんはこの作品への思い入れが伝わってきて、大切に、大切に演じられていると感じました。
装置も照明も幻想的で、これまで観た歌舞伎(ちょっとしかないけど)とは全然違いました。
脚本とか作品全体は…もうちょっとやりようがあったかな、という印象。原作と比較してしまうのが良くないとは思うのですが。
私は小説には小説の、演劇には演劇の作り方、伝え方があると思っています。
小説のテーマを伝える芝居にするのか、印象的なシーンを繋いで華やかな芝居にするのか、それとも役者さんを観て楽しむ芝居にするのか
それがちょっとごちゃごちゃしていて、どれも少しづつ物足りなかったのは、もしも再演されたらもっと洗練されて面白くなるはずと期待。
暗転が長くて多いと感じたのもちょっと気になったのは、もしもシネマ歌舞伎になったら編集されてスッキリするはずと期待。
これからもっともっと面白くなる作品の初演を見ることができたとしたら、こんなに幸せなことないという公演でした。


観劇した日はあいにくの雨。銀座のホテルで一泊したので、翌日もう一度歌舞伎座に写真を撮りに。


歌舞伎茶屋のアフタヌーンティー「狐花篭膳」みたいなのをどうしても食べたくて、8/24にアフタヌーンティーだけ行ってきました。


彼岸花が咲き乱れる歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』第三部 京極夏彦×幸四郎×勘九郎×七之助『狐花』観劇レポート(SPICE)
京極夏彦初の歌舞伎脚本「狐花」に松本幸四郎、“京極歌舞伎”への意気込み語る(ステージナタリー)
8月は歌舞伎座で会いましょう 京極作品と歌舞伎との出会いは必然!京極夏彦×松本幸四郎が語る「『狐花』葉不見冥府路行」(ステージナタリー)
幸四郎、京極夏彦が語る、歌舞伎座『狐花』(歌舞伎美人)
京極夏彦さん初の書き下ろし新作歌舞伎 「狐花」上演始まる(NHK)
8/25 劇団☆新感線「バサラオ」1回目 《明治座》

【公式ホームページより】
「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」
幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。
島国「ヒノモト」に生きる男が二人。
幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。
そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。
その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。
一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。
流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。
たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。
初めての明治座。
劇場の外(サイド壁沿い)には巨大な垂れ幕と幟。入り口には小さな幟。
入場の前から劇場全体が芝居になっている、こんな劇場あるんや…。




歌舞伎座、帝国劇場で感じたのに似ている、人気の劇場は手を緩めないから人気なんやね、の納得感。
肝心のお芝居。まずヒュウガの登場に息を吞む。スピード、ポーズ、表情すべてが「これしかない!」美しさ。
お芝居のシーンが格好良すぎて気が遠くなったのは久しぶり。
生田斗真さんの歌は、ミュージカルの歌い方とは少し違うように思ったが、とても素直で、頭はいいけどどこか鈍感で純粋なヒュウガそのもの。
ダンスは、もうさすが。歌舞伎経験者だからか、六方の安定感にはもう一度、もう二度、もう三度見たくなる華やかさ。
カイリは、華やかな登場シーンなどはないが、登場人物全てと深くかかわり、その時どきで表情や物腰を自在に変えながら丁寧に物語を紡いでいく。
中村倫也さんは伸びやかで素晴らしい歌声。歌の達者さが、舌先三寸で人の懐に入るカイリに通じる。
テンションを自在に操り、「実は…」「実は…!」のどんでん返しの連続、ともすればすべてが嘘っぽくなる話に説得力を持たせた演技力に、物語のラストでは震えが止まらなかった。

ゴノミカドは、古田新太さんしかない。太い芯が通っていながら柔らかく自由な声と演技で、生まれながらに誇り高い一族の頂点にしかない強さ、怪しさ、屈託のない残酷さを体現する。どうしても憎めない愛嬌も、古田さんでなければ出せなかったと思う。登場の歌はちょっとびっくりしたけどね。
「カンドカンド…」の邪悪な雰囲気から「あかんあかん!」の緊張と緩和で観客はみんな彼が好きになる。だからこそ、そこからの非情さに混乱して芝居が面白くなる!!
古田さんの歌は、もう少しいろいろ聞きたかったな。
キタタカは、粟根まことさんの演じた役の中で、これまでで一番愛らしい。それでありながら、シーンを落ち着かせて引っ張っていく安定感は健在。
書ききれないな。新感線の一回目は、いつも頭が、気持ちがいっぱいいっぱいになる。終演後すぐ物販コーナーに走って戯曲を買った。
次は9月1日。読み込んで整理してから観ないと。
幕間には2階「喫茶ラウンジ」で「都で流行りの桜抹茶フロート」をいただいた。こういうコラボメニューも”イイ劇場”感!

今日の席は、1階の中央上手寄り、花道のすぐ横のちょっと緊張する位置。
役者さんによって足音の大きさが随分違うな、とか、お役が大きい人ほど衣装は重そうなのに足音が軽い(小さい)な、とか、
駆け抜けるときさっと顔にあたった衣装の生地のざらっとした感触が「ええ生地使うてはるなぁ」とか、この席でしか感じられないものだったのありがたい。
二幕、扇子を振って良いところがあるっていうので準備していたけどいつだかよくわからなかったのが残念なところ。合図とか、あった?
9/1 劇団☆新感線「バサラオ」2回目 《明治座》
観劇2回目。
今日は2階中央最前列。少し上から舞台、花道全部を見ることができる面白い席。
台風が近づいているということで、今日は幟は入り口横に取り込まれていたけれど、これもいいね。

生田斗真さん、劇場にだいぶ慣れていらしたのか、前回よりも動きがスムーズで面白さが増している。
沖ノ島でカコ様にハーメルンの笛吹きするところ、これまで見たことがないタイプの面白演技で、「今日はずっと面白くなってるぞー!」と期待が膨らんだ(そして期待以上だった)。
中村倫也さんとの呼吸もばっちり。
新感線のお約束、「なにー!?」とか「ハーッハッハッ!!」は完璧。要所での目くばせ、テンションの高低で、ヒュウガとカイリの、外面と内面とのいくつもの複雑な距離感が、前回よりはっきり感じられたな。
2度目の観劇であること、戯曲を一読しての観劇であることを差し引いても変化は明瞭。

そして、今日特に心に残ったのが、りょうさん、西野七瀬さん、中谷さとみさん。「これまで新感線で拝見した中で”最高演技”やと感じた。
りょうさんはダンスや立ちでの姿勢が見るたびに良くなっていらして、強くて凛としたサキド様が、という輪郭がはっきりしてきている。
西野さんは、「月影花之丞大逆転」と比べると発声も表情も別人。よくとおる声と輝くような笑顔が、アキノの捉えどころのない狂気によく似合う。
さとみさんは、天真爛漫でありながら、アキノへの思いを強く心に秘め、大切な人のためには迷わず命を投げ出すカコ様を、いつもの面白が8割、見たことがないぐらいの切なさ2割で。ゴノミカドがたった一人傍に置いたのが彼女なの、最初は不思議、でもだんだん納得した。きれいだから、だけじゃないのね。
今日、カイリの台詞で一か所、「変わった?」と思ったところがあった。気のせいかもしれないから、次回ライブビューイングで確認。
今日は開演前に1階「花やぐら」で『欲望の桜クリームあんみつ』とコーヒー。連れは『裏切りのレアチーズケーキ』とコーヒー。
幕間は同じ席で『散華ソーダ』。連れは”さっき美味しそうに見えた”そうで『欲望の桜クリームあんみつ』とコーヒー。


コラボメニューも観劇のおたのしみ😊
本日も扇子の振りどころ今一つつかめず。二幕の頭で「振り方」の注意をして下さるけど、振りどころ、どこなん?
9/7 劇団☆新感線「バサラオ」ライブビューイング(昼夜)
新宿バルト9で昼夜。
劇場で大きく全体を、ライブビューイングで細かな表情などを確認する。今回の鑑賞順は理想的。
なんか…皆さん声の調子あまり良くなかった? 疲れているように聞こえた。映画館の音響の具合だといいけどな。多分今日の録画が円盤になるのかと思うので。
そして、信じられない台詞間違いが何か所かあった。劇場で観たときは危なげなかったシーンで。
古田さんがライブビューイングの日に好調でないなんて初めてで驚き。観る方から最高級に面白くて感動的で素晴らしいお芝居は、魅せる方からは最上級に難しくて大変なんだろうなと改めて感謝した。
演技はさらに研ぎ澄まされて、映画館なのに客席から拍手・手拍子が聞こえた、むしろ映像で舞台の一部分しか観られないのが残念な気持ちになるぐらいのお芝居だったから、映像でリリースなどされる場合はぜひマルチアングルで!劇場で観たときは、舞台袖近くのほとんど暗いところでも、皆さん素晴らしい、そして重要な演技をなさっていた。多分今日もそうだったから。
もうひとつ、いつも思うのは、村木よし子さん、川原正嗣さん、武田浩二さんはライブビューイングやDVDで細やかな表情の変化や正確で精緻な身体のコントロールを堪能する俳優さんかなと思う。もちろん舞台でも素晴らしいのだけれど、新感線が使う劇場は、細かいところを見るには大きすぎるから。
前回気になっていた、カイリの台詞変更
「この女達はどうする」→「この女はどうする」
やはり変わっていた。そしてこの、たった一文字の変更が、とても重要な伏線になる。
そして、もう一か所、重要な変更があった。
鎌倉で、キタタカが隠し金と狂い桜に関わり発する言葉。
最初はヒュウガの台詞だったのが変更され、「バサラを語るな」のあの台詞が加わっていることを確認した。次の明治座が楽しみ。


9/19 『髑髏城の七人』天魔王仮面展《HMV&BOOKS SHBUYA》



9/25 劇団☆新感線「バサラオ」3回目 《明治座》
多分今回公演最後の劇場鑑賞。
前回観た時より役者さんが生き生きと自由で、更に面白くなっていた。ライブビューイングを挟んでガラリと変わった印象。
ただ、慣れがすぎてか、何人かが相手のセリフを食ってしまったり、セリフを急いで間がおかしくなってしまっていたのが残念。本来あるはずの笑いや感動を削ってしまっていたからね。
8月から、ライブビューイング含め5回観て、一番変わったと感じたのは中村倫也さんかな。
カイリがなぜヒュウガとともに上を目指したか、初見では、戯曲では、「弱いかな」と感じた動機とそしておそらく本当の動機に、公演を重ねる毎に説得力を持たせていった。そのシーンだけではなく、全体を通し演技やセリフを微修正して。その緻密さたるや。もちろん演出家や共演者も素晴らしいからできたのだろうけれど、毎回目が離せなかった。ライブビューイングの日に映像の収録は終わってしまっているだろうことが本当に残念。
#バサラオ #劇団新感線 #毎ステージ違うから舞台は面白い #中村倫也
そして、 8月から、ライブビューイング含め5回観て、良い意味で変わらなかったのは生田斗真さん。
声のトーン、表情、身体の使い方は指先まで、毎回どこかにチャレンジがあって、同じステージは一つもなかったけれど、どんなに冒険しても、ヒュウガの根本の造形が崩れることはなかった。
どこか憎めない愛嬌と、桜の木の下のような冷たさと。物語の中にしかいなさそうなヒュウガを現実の存在感を持たせて作り上げ、ヒュウガが物語の中で「相手が見たいと願うヒュウガ」を演じる。重層的なお芝居で、どんでん返しの連続である複雑な物語がさらに面白くなる。新感線のお芝居は、毎日どんどん変わっていくのだけれど、ヒュウガという芯がしっかり通っていたことで、観客は何度目であっても同じように世界に浸ることができたように思う。



今日の開演前は「明治座カレー」。幕間は再びの「欲望の桜クリームあんみつ」。このあんみつも食べおさめかぁ…。
コラボメニューで休憩中まで芝居が続いてる気分。いいね。帝国劇場も歌舞伎座も明治座も、良い劇場は入ってから出るまでずっと芝居の世界に浸れる。






ヒュウガを撮りこぼしたのは残念!
10/27 ゲキ×シネ「吉原御免状」 《新宿バルト9》

【ゲキ×シネ公式ホームページよりあらすじ】
時は明暦3年、江戸最大の遊郭・吉原が生まれ変わり、幕が開ける夜。若き剣士、松永誠一郎(堤 真一)は、師であり育ての親である剣豪・宮本武蔵の遺言により、肥後の山中から江戸へと向かう。吉原を設立した庄司甚右衛門を訪ねるためだ。途中、奇妙な老人・幻斎(藤村俊二)から含みのある言葉を掛けられる。
「吉原はこの世の極楽だよ。そして地獄かな」
浅草日本堤から広がる光の街に吞み込まれた誠一郎は、新吉原お披露目の賑々しく絢爛豪華な花魁道中に遭遇。吉原一と名高い高尾太夫(京野ことみ)の威厳のある美しさに圧倒され、色香漂う艶やかな勝山太夫(松雪泰子)に心惹かれる。
華やかさの裏にある何かに胸が騒ぐ誠一郎の前に現れたのは、秘密組織「裏柳生」の総帥・柳生義仙(古田新太)。吉原設立にまつわる「神君御免状」を狙い、誠一郎に刃を向ける。人を斬ることを望まない心優しき誠一郎だが、凄腕である義仙の殺気にやむを得ず刀を抜く。
吉原を見回る旗本・水野十郎左衛門(梶原 善)、柳生家当主・柳生宗冬(橋本じゅん)、義仙の忠臣・狭川新左衛門(粟根まこと)……それぞれの思惑が露見し、誠一郎の出生の秘密が明らかになる。幻斎は紀伊熊野の八百比丘尼(高田聖子)の手を借り、吉原に隠された秘密を誠一郎に伝えようとする。そこで誠一郎が目の当たりにしたのは、支配とは無縁に生きてきた自由の民、《道々の輩》への為政者による謂れなき迫害。辛く哀しい過去を辿るうち、誠一郎は誇り高き道々の輩に心を重ねていく。
華やかな吉原の裏に隠された秘密、裏柳生の狙う「神君御免状」の謎、勝山太夫との秘恋と壮絶な別れ……すべてがつながった瞬間、優しき剣士はかつてない激情に駆られ、鬼と化したのだった!
11/1 moonriders「AMATEUR ACADEMY and more 2024」 《東京国際フォーラム ホールC》
moonridersのライヴに関しては、もう私が感想とかどうとか言うものでも言えるものでもなく、ただムーンライダーズの今に浸って、わかった気にさせてもらって帰って余韻に浸ることしかできない。
だって他にないタイプのロックバンドが、ふらりとステージに表れて、毎回これまでにない音で(自分たちの曲でさえも軽々と変えてくる!)圧倒して、ふらりと消えてゆくんだもの。
生活感も現実感もなくて、ただ私を救ったり癒したりしてくれる天使のような存在。幻想世界のジプシーあるいはどこか別の世界の音楽旅団。

セットリスト:
01. 塀の上で
02. Y.B.J. (YOUNG BLOOD JACK)
03. 30 (30 AGE)
04. G.o.a.P. (急いでピクニックへ行こう)
05. B TO F (森へ帰ろう〜絶頂のコツ)
06. S・E・X (個人調査)
07. M.I.J.
08. NO.OH
09. D/P (ダム/パール)
10. BLDG (ジャックはビルを見つめて)
11. B.B.L.B. (ベイビー・ボーイ、レディ・ボーイ)
(Encore)
12. タブラ・ラサ
13. ばらと廃物
14. 俺はそんなに馬鹿じゃない
15. Masque-Rider
16. 工場と微笑
(Encore 2)
17. GYM
18. DON’T TRUST ANYONE OVER 30








ムーンライダーズ、11月1日に「アマチュア・アカデミー」40周年記念ライブを開催(EVENING)
12/8 歌舞伎NEXT 「朧の森に棲む鬼」Bプロ(1回目)《新橋演舞場》

ストーリー(公式ホームページより)
いつとも知れぬ戦乱の世。
その島国には《オボロの森》があり、
古い神はそこで
《魔物》になるという。
深い森の中、
飢え乾いて眼をぎらつかせ、
野良犬のごとく屍の山を漁る男が一人。
その名は《ライ》。
我欲をむき出しにして舌先三寸、
女や金を騙し取る日々。
今は落武者狩りで屍から金品を奪っていた。
そこへ聞こえる、轟々たる水音。
分け入った先には
巨大な滝と無数の髑髏。
そこに現れる《オボロの魔物》。
悪の素質を見込んだか、
魔物は《ライ》の奥底にある
欲望を呼び覚ます。
それは、この国の王座を我がものにすること――
お前の生き血――
命と引き換えにこの国の王座を与えよう
思いがけない運命の変転に奮い立ち、
条件つきで魔物と契を交わす《ライ》。
俺が俺に殺される時が来たら、
おとなしく命をくれてやる
魔物が与えた〝オボロの剣〟は、
《ライ》の舌に合わせて動き、
人を斬っては赤い血の雨を降らす。
血の雨はこの世を嘘に染め上げ、
《ライ》の嘘に心を射抜かれた人々は、
その思惑に絡め取られ滅ぼされてしまう。
現世を地獄に変えてのし上がり、
ついに王座に手をかける《ライ》。
だが、それこそが破滅の始まりだった――。
歌舞伎役者がやれば何でも歌舞伎になる、というのを体感させていただいたお芝居。「阿弖流為ーアテルイー」の時も、どんな脚本も演出も取り込んで大きく消化させる歌舞伎俳優さんの懐の深さに感動したけれど、本作ではさらにパワーアップ、「もともと歌舞伎でしたか?」というぐらい歌舞伎になっていて鳥肌が立った。
たぶん17年前の新感線のときの台本からほとんど同じセリフとシーンでも、やっぱり歌舞伎になっている。
この日不思議に印象に残ったのは澤村宗之助さんのアラドウジ。集団の中にいて、何もしていなくても存在感がある。衣装のせいだけじゃないと思う。周りから光が集まってくる感じ。
それから、私、聖子さんのシキブが大好きだったのだけれど、女形の坂東新悟さんのシキブはまた別の、からりとした色気があって素敵だった。登場する他の「女性」も、女形さんが演じると、違った強さやしなやかがあって、やっぱり歌舞伎は歌舞伎にしかない魅力があるね。
今日は尾上松也さんがライ、松本幸四郎さんがサダミツの日。きちんと演じる松也さんがやんちゃな尾上右近キンタとすごくいいコントラスト。宙乗りはすごい迫力で若さ溢れる舞台だった。
外出許可をもらっての観劇だったので何も食べられず、水以外飲めず、行きも帰りも時間ギリギリで写真もほとんど撮れず…
けれどどうしても観たかったお芝居、やっぱり行って良かったお芝居。外出許可してくださった病院の皆様に感謝、感謝。
12/15 歌舞伎NEXT 「朧の森に棲む鬼」Aプロ《新橋演舞場》
12/20 PARCOプロデュース「カタシロRelive Vol.1」《PARCO劇場》



12/22 歌舞伎NEXT 「朧の森に棲む鬼」Bプロ(2回目)《新橋演舞場》
12/26 PARCOプロデュース「カタシロRelive Vol.1」《PARCO劇場》

12/28 コジコジthe ナンセンスワールド《東京ソラマチ》
頑張っている人たちに元気を貰ったり、美しいものに心震わせたり
感謝、感謝…