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歌舞伎美人よりみどころ】

狐花(きつねばな)
ミステリーの鬼才・京極夏彦が書き下ろす新たな謎解き物語――
 時は江戸。作事奉行・上月監物(こうづきけんもつ)の屋敷の奥女中・お葉は、たびたび現れる男に畏れ慄き、死病に憑かれたように伏せっていました。彼岸花を深紅に染め付けた着物を纏い、身も凍るほど美しい顔のその男・萩之介は、“この世に居るはずのない男”でした――。この騒動を知った監物は、自らの過去の悪事と何か関わりがあるのではと警戒します。いくつもの謎をはらむ幽霊事件を解き明かすべく、“憑き物落とし”を行う武蔵晴明神社の宮守・中禪寺洲齋(ちゅうぜんじじゅうさい)が監物の屋敷に招かれます。謎に秘された哀しき真実とは…。
 その独自の世界観で読者を魅了し続ける小説家・京極夏彦が、小説家デビュー30周年の記念すべき年に、初めて歌舞伎の舞台化のために書き下ろした『狐花 葉不見冥府路行』。古本屋を営む京極堂こと中禅寺秋彦が憑き物落としによって事件の真相を解き明かしていく大人気小説「百鬼夜行」シリーズ、そしてシリーズ作品としては前代未聞の直木賞・柴田錬三郎賞・吉川英治文学賞という文学賞三冠を果たした「巷説百物語」シリーズにも連なる今回の物語は、「百鬼夜行」シリーズの主人公・中禅寺秋彦の曾祖父・中禪寺洲齋の時代を描き、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に中禪寺が迫ります。数多の傑作ミステリーを手がけてきた鬼才が歌舞伎と小説を同時に生み出す注目の本作。謎の真相に驚きと切なさが胸を揺さぶる新たな謎解き物語にご期待ください。

観劇した日はあいにくの雨。銀座のホテルで一泊したので、翌日もう一度歌舞伎座に写真を撮りに。

歌舞伎茶屋のアフタヌーンティー「狐花篭膳」みたいなのをどうしても食べたくて、8/24にアフタヌーンティーだけ行ってきました。

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